あからさまで/
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あの日の冗談も忘れて
いつからか黙り込んで
うまく話せなくなった
笑顔も作れないままで
押し殺した感情の波に
体はただただ眠るだけ
昨日の未来は過ぎ去り
苦しみも記憶の中だけ
芥子粒みたいな自我を
心だと信じてやまない
さよならを告げるため
仕方なく開いた口から
滑り落ちた白痴の愛は
脊椎反射より無意味だ
そして今日も夜になる
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