世界は動き始める 僕は眠りに落ちる/プル式
 

夜の中に溶けていく
始まりの時
色褪せた時間
鼓動は静かに
空間を包む

赤いシグナルがまた
ねじ巻き始め
青いシグナルがまた
加速を促す

時計は21時半
永遠の始まり
記憶の片隅に
懐かしい匂い

まだ踏み出したままの
右足は少し臆病に横たわり

あぁ 世界が揺れる
目を開ける事さえ
ままならず
戻る   Point(1)