ゴール前(高崎競馬場 2)/HARD
 

何人かの歓声と
何十人かの悲鳴、ため息と

そんな中のダートコースを馬達は駆け抜けていた
物言わぬ約500kgの生物達はいつも懸命に走っていた

僕は何回歓声をあげただろう
きっと数られる程しかあげてない
でも 何故だか思い出せないよ


今では柔らかい砂をどけ 砂利を敷き
ダートコースは駐車場になった


ゴール前
馬ではなく 自動車が
駆け抜ける事もなく
止まったままである

止まったままである

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