流石の沢蟹/
るるりら
【 流石の沢蟹】
沢蟹は、歩く
沢を 歩く
さわさわとした沢を歩く
沢蟹も 花見をする
タンポポの花が 咲いている
その花弁を
器用に 切り取り
鮮やかに黄色に輝く花を 自身の両手で頬に寄せたりして
カニは 花見とシャレ込んでいたが、
おもわず 口元に運んだ
むしゃりと食べた その途端
花のかおりは、川となり
あたり一面に たちこめた
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(メビウスリング4月勉強会 詩でお花見会 提出作品)
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