二度と/もっぷ
 

思い出になった 沢山の雨の日々
あたし 傘ふたつ持って
バス停まで
ひとつは差して
ひとつは握りしめて
お迎えに行くひとがいた
お迎えに行くと喜んでくれるから
お迎えに行くと頭を撫でてくれるから
雨が
待ち遠しかった
あの頃
もう 思い出
二度とお迎えはしなくてよくなったから

二度と
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