そぼくな悲しみ/吉岡ペペロ

ドビュッシーがながれる
そぼくな悲しみが
山のなかの
森のなかの
鏡のようなところに
妖精になって集まりだす
音楽は時間だ
時間のひとつの愛し方だ
コントロールされた膂力が爆発する
静かの夜に月明かりだけ標のようだ
ひとをうまく愛せなかった
だからひとりぼっちなんだ
だから音楽を聴くのだろう
ドビュッシーがながれる
そぼくな悲しみが
山のなかの
森のなかの
鏡のようなところに
妖精になって集まりだす
音楽は時間だ
時間のひとつの愛し方だ
コントロールされた膂力が爆発する
静かの夜に月明かりだけ標のようだ
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