冬の夜に/秋葉竹
時はいつ
止まるのだろうこの祈り
消え去るときは止まれと希う
青色の
こころに子猫を飼っている
いなくなったら生きてゆけない
空にゆめ
描いた明治のひとの声
僕のジェンガをいざ突き崩せ
真っ黒な
コートをまとい雪道で
僕を待ってる怪人が、好き
コオロギを
一度も聴かずに来た冬の
炬燵で夢をみる秋の夜の
たそがれの
雲はどこまで僕たちを
運んでくれる、濡れた夢まで
時はいつ
止まるのだろう悲しみを
棄て去る夜の夢の中だけ
その夜に
エアコンの音だけがして
ひとりぼっちのクリスマスイブ
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