祈りの果ての/秋葉竹
 

炭酸の
泡が細胞たたくから
入浴後には新たになれそう


ただ香る
空気の中に潜んでる
生きたいという希望を吸いたい


秋紅葉
ふと立ち寄った寺でみた
身に染み渡る赤さにみ惚れる



風に舞う
砂塵の粒が目に入り
泣いてるみたいな黄昏の街


時はゆき
時はまたゆき秘密さえ
流してくれる振り向きもせず


良い夜を
与えてくれる素晴らしい
部屋であるのは君のおかげだ


運命と
いうのはどこにあるんだろう
知らないけれどただ前を向く



手についた
罪を綺麗に拭いさる
それが祈りの果てのともしび






戻る   Point(1)