悲しみの夜遊び/秋葉竹
 

 

悲しみを
そっと忘れてしまうため
安めの言葉に身を委ね、眠り





罪深い
愛がこころを満たすとき
忘れたいほど消したい君を





轟いた
雷鳴ガシャンと壊すよう
街に降る降る悲しみの雨





ねぇ君は
悲しみの果てのその果てを
知ってるだとか泣きながら云う?





神さまの
清潔さだけ好きですと
悲しい瞳で呟くヤマドリ





やさぐれた
胸をやさしく癒すほど
まっすぐすぎる愛がこいしい





殺したい
ほど惚れてるとあの人を
想った夜にコオロギがなく





どうしても
好きだと云っても信じない
ふたりぼっちで、夜遊びしたいな








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