光るゴミたちの終点/由比良 倖
人類がきらきらと死に絶えた日、ずっとブランコに乗って見ていた
憂鬱で空っぽな日の日記には「完璧でした」と一言、笑う
幻滅に満たされて「人が嫌い」と書き殴ってる、人の言葉で
屋上で一人で食べるたこ焼きの一個一個に話しかけてる
焼け付いた道路でセミが死んでいる役目を終えた天使のように
血管をロックとテクノが流れてる古代人の血なんかじゃなくて
冷えていく脳内麻薬がモノクロに乱反射する刹那の自殺
さようなら、終わる世界。最後まであなたの良さが分からなくて、ごめん
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