透明なピリオド/由比良 倖
 
訳もなく泣いちゃうような感情を旅の私のお守りとして


この世には存在しないイメージが廃墟になって続く裏庭


君との距離が離れてく天国で数えもせずに錠剤を飲む


「何で笑いたくなるような曲を流して死にたいなんて泣くの?」


憂鬱な文学だけに永遠の価値を認める天使の本屋


真夜中が私のために泣いている銀河も屋根も息をひそめて


「好きです」の一言だけでこの世界全てを変えてしまえるあなた
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