永遠として/由比良 倖
 
ぱたぱたと画面が消えて行く音が宇宙で最後の雨降りでした


今朝もまたケトルでお湯を沸かしてる君の横顔(永遠として)


お互いを許す言葉が出ないまま願うみたいに笑い合ってた


生活は血で出来た糸、きれぎれに、繋げて生きる努力をしてる


米を研ぐことも忘れてケチャップを睡眠薬に塗って食べてる


「好き」という言葉を使うこともなくあなたと同じ味を舐めたい


特にもう言い残すことのない日々、言葉も嘘も大好きでした
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