左手の頃/自画自計
利き手で「好き」を
書いてるうちは
まだ憧れの時
利き手を使えず
左手に持ち替えた頃合い
恋はその辺りにいる
恋を隠してること知ってほしくって
まばたきを忘れてる
乙女心とか 純愛とか キスの意味とか解らなくて
甘く 甘く ただ甘く
もう十分温めてきたの
ねぇ、いつなら 届くの?
夜ばかり長くなっていく
あなたの言葉をオルゴールに閉じ込めて
何度も何度も奏でてしまう
もう伝えない事が不誠実な気がしてきて
「好き」の意味を 確かめてる
ため息とか 胸の痛みとか 君の仕草とか全部が
甘く 苦く だけど甘く
うまくは言えないけど そのまま届けに行くね
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