まっすぐ/秋葉竹
 


「あすは、晴れるから」
だれかやじぶんを慰めるときに使う言葉

でも、これだけ毎日毎日晴れつづけると
雨が恋しくなる


トラックが通ると揺れる家
夜明けのカラスの鳴き声
髪を染めたひとが隣にいる電車
知らないひとと目があう距離感
どこにもいるけどみえない神さま
やむことのない争いの日々
部屋にぶら下がってる白いカッターシャツ
足早で駆け抜ける懐かしい商店街


朝、起きるといつも想う

おおきく息を吸い込み
ゆっくりと吐き出して
キンキンに冷やした一杯の水を飲み干し
ひらけようと想う新しい世界


それは、晴れていようが
たとえば雨でも世界は変わらずそこにある
「勝ちたいけれど、負けることも、ある」
それだけ押さえて前をみて
まっしろな世界を生きてゆきたい


応援を
するのもいいしされるのも
大好きだからまっすぐがんばる








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