果ての夏、夏の涯て/
ひだかたけし
人、一人
死んでも生きていても
響き続け在り続ける
終わることなき
宙の想い 只
この世でのその展開を
それぞれの個性に依って
普き光の大洋から
掴み取り追創造する
唯一の媒介項、僕たち人
行き交う高校生達の姿も見なくなり
気付けばすっかり夏休みの影法師
夏の夕べの相変わらず時を巻き戻し
今に未だ憧れに充ち懐かしい青い風
雨はこれからもっと激しく降り頻るから
そうこの僕を叱って呉れた人、
もうこの世には居ないけれども
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