祝日/栗栖真理亜
 
柔らかな微かな香りが鼻を掠めたら
少しずつ少しずつ
君を過去の記憶から消していこう
共に過ごし
苦さも優しさも初めて知った想い出を

君はもう僕とは違う道を歩んでいく
新しい道を

静かな緩やかな風が僕の頬を撫でたら
少しずつ少しずつ
君を忘れていこう

寂しい夢を抱きながら
僕は独り歩んでいこう
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