”まほろば”の歌/ハァモニィベル
 
灰色で ひとりぼっちの 優しい歌が
聞こえるのは 何処か
その花の咲く 遠い星の向こうに
春のような一日が明るく過ぎ果てた後、
もう雪が燃えている。

海のように碧いその翳は 喘えぎながら鼓動した夢
ギラギラと 見つめ返してくるものは 何か
その固い森のなか そこかしこ
全てを置き去りにするような 足速な歌が聞こえる
時計はもう歌っている 近づいてくる戦車の歌を。





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