漂泊/秋葉竹
雲はちゃんと横に流れる
薄く青い大空はその姿をみおろしている
手軽になれるように
ミックスな感情をカットして
美味しい時間を手に入れるのも
白い品と呼んでもいいのかも
水分が少ない時間は
急速に冷凍しようとする
そして
鮮やかな結晶になりたいらしい
地面に映る雲の影は
やはり横に流れているから笑える
再生ができるなら
あの微笑みを再生したい
波風立たないこころ
すべてに満足できた気がする
未来の可能性が
明るすぎるからなぜか涙が出た
愛じゃなく
憎しみじゃなく
冷凍したものを
再生できる技術
そんなものさえ
欲しいと想ってしま
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