裏庭の残光/
ひだかたけし
無限に開けいく
意識の
伸び拡がる
光の裏庭に
滲み染み渡る死の
時の響きとなり
ゆくりゆっくり
滑落し始める意識の
裏庭へ留まりゆき
消える今日の残光を
仰ぎ見る鋼の匂い
鼻腔を擽り
残された時間の
肉身を
光帯で包み込む
燻る意識に
既にし
夜の立ち上がり
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