ありがとう/栗栖真理亜
 
萎みかけた花が再び開きはじめたわたしのなかにある花

ありがとう
君が撒いてくれた
澄み切った水で少しずつ

柔らかい日差しのような手を差し伸べてわたしを元気付けてくれた
君が頑張ればわたしも頑張れる
同じ志を信じればふたりはつながることができると教えてくれたね

言葉は少ないけれど通じあう心と心があるから
どんなに辛くても信じることできたよ

ねぇ、真摯な君の瞳は故郷の柔らかくて暖かい光や空気に似ている
その眼差しで見ているものはきっと大きくて優しい

誰かを喜ばせたくて
誰かを楽しませたくて
わたしたちはたくさんの汗をかくけど
きっとそれは周りの大切な人にたくさんの「ありがとう」をいうためだね
だからまず身近な大切な人にいま気付いたからいうよ
「君がいてくれてほんとうにありがとう」
「これからもよろしくね」
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