雨の刻示/
ひだかたけし
この朝に 、この夕に
しとしとしとしと雨降り続け
私と云うものに込められた
深い想い 、時の広がり
受け容れさせる愁雨の静かさ
朝に夕に浅く慰められる憂鬱と
自ら汚したこの魂の刺抜きに
ゆっくりゆたり挑みなさいと
しとしとしとしとまぁるい雨滴
形づくりながら時の過ぎる又過ぎる
この肉身の破滅を間近とし 、
シト シト シト シト
地を打つ雨の間合い、
このヨの時を刻み込み
血流し流れ去りまた生かされ
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