涙の海/
栗栖真理亜
淡い水色がどこまでも広がる空は僕の心を呼び醒ます
思い出の欠片が瞬くたびに響く記憶
風に乗ってあの山を越えれば苦い感情もやがて甘美な詩となるのだろうか?
蒼い海を渡り君の住む街へと還ろう
囚われの鳥も狭い鳥籠(かご)から飛び出して
いつの日か、どこまでも続く君の地平線を目指すだろう
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