朝の抜け殻/
 
夜がガラスのように
砕けた朝に
散らばる夢の欠片
止まらない時計の針は
呪われたように
勢いよく回り出す
乗らない気分が
脈を締めつける
手足に冷たい鉄の鎖
苦しさのため息
無理やり
ルーティンのレールに
乗せて
乗せて
乗せて

抜け殻は静かに
佇んでいる
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