我が逃走/
鏡文志
本当のことを知り これはやばいと呟いた
いつもいつも大衆を、扇動せしめる人よ
晴れ渡る日も雨の日も 響くその嘘よ
雲間から光射しても 画面から消えずに
願うことは、我が逃走
役所に電話をかける それが私の癖になり
毎日毎日新聞に投書をしては 無視される
悲しみにも喜びにも 映るその嘘よ
幸せとうに褪せても この国は続くと
唱える言葉は 彼が想像
どこかから救いの声 私を呼んで
異国へ連れてってくれると この国残して
期待する内は 未だ、妄想
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